海外に行った人たちが日本に帰ってくると、「日本人は海外の人たちと比べて幸せそうじゃない。働きすぎ。」とか「カンボジアの子供たちは貧しいけれども、いつも笑顔で幸せそうだった。」とか聞くことがよくあります。
でも僕はちょっとこの話に違和感を感じる。
正直、ただの一旅人なんかに、他の国の人が幸せかどうかなんて本当にわかるのか?と思っています。今回はそんな話。
どれだけ旅をしてもその国の一部しかわからない
よく、世界一周をしたら世界を知った人間のようなレッテルを貼られますが、正直そんな世界一周経験者は一人もいないんじゃないかと思っています。
実際にいろんな国を訪れてみて思ったのは、一つ一つの国を全て理解するのは到底不可能だということ。
ましてや、そんな一瞬でその国に住む人たちが幸せかどうかなんて絶対わからないんです。
自分の国でさえ知らない部分がたくさんあるんだから、どれだけ他の国に滞在したり実際に住んだみたとしても、結局その国の一部しかわからない。わかったとしても例外はたくさんあります。
そうやって側面しか知ることができないのに、「あの国の子供はこうだった」とか「この国は幸せそうにしてる人が多い」とかいうことは安易に言えることではないと思うのです。
比較できないのに比較したがる
そもそも、幸せか幸せじゃないかなんて簡単に比較できるものではないはず。
主観的な要素が強すぎるので、客観的に幸せかどうかなんて他人には絶対に分からないと思うんです。笑ってなくても幸せを感じる人はいるし、笑ってても作り笑いだと当人は幸せを感じていないかもしれません。
それでも比較したがるのが人間の性ですが、結局そんな比較はいつまで経っても答えが出ないので無駄なんじゃないか。
自分が幸せを感じていれば充分
で、今まで国数にして47ヶ国旅をしてきましたが、一つの答えとして思っているのは結局は他人の幸せがどうこうとか関係なく「自分が幸せを感じていれば充分」ということです。
すごい自己中心的に聞こえますが、この「自分の幸せ」の中には自分だけのものじゃない、他の人の幸せの要素も入っています。
例えば、
・家族が幸せでいることで感じる「自分の幸せ」
・愛する人が隣にいることで感じる「自分の幸せ」
・イベントで参加者同士が仲良くしているのを見て感じる「自分の幸せ」などなど。
自分の幸せを感じている状態というのは予想以上に他の人に伝播していきます。なので、相手が幸せかどうかを考えるよりも、相手を自分の幸せの渦の中に巻き込んだ方がみんなWinWinになるんです。
だから大事なのは自分が幸せな状態に持っていけるように努力すること。
何事も自分からです。自分が幸せを感じていればそれで充分なんです。
それが世界一周から帰ってきてふと感じた、僕の幸せの法則でした。
旅人は他の国の人の幸せなんか考えてないで、さっさと自分が幸せになれるように頑張れってばよ。