狭間純平(@junpei_hazama)です。
多くの若者の人生の分岐点、大学受験選び。
進学校の先生たちは往々にして、生徒の学力に合わせて「偏差値で」受験する大学を勧めます。でもこの偏差値重視の大学選び、僕は失敗する大学選びの典型例だと思うんです。
何が失敗なのか?今回は偏差値重視の大学選びから生まれる弊害について書きます。
「入学してから学ぶこと」を軽視してしまう
高校まではいろんな学問を網羅的に学んでいましたが、大学はそれと比較すると、一つの学問を深く学ぶ教育機関です。
大学の授業にも一般教養といって様々な分野の学問を学べるカリキュラムもありますが、基本的には小中高は広く浅く、大学は狭く深く学問を学びます。
したがって、
大学では僕のように法学部の学生は基本は法学部科目をメインに学ぶので、もしそのメインの科目の勉強に興味関心がなくなってしまったら、好きでもないつまらない科目を延々と4年間学ぶことになるのです。
実際、文系の大学生の中には、大学の授業がつまらない、実践が全くない、興味が持てなくなったという人は少なからずいます。
これはとても苦しいことです。
偏差値ばっかり重視すると、この、入学してから何を学ぶのかを軽視しがちです。僕も正直法学を学ぶことを高校生の時からイメージできたわけもなく、勉強してみると「あれ、全然面白くない」と思ってしまうのでした。
偏差値だけではその大学の本当の価値はわからない
偏差値は大学を比較するときに一番わかりやすい指標の一つですが、それだけでその大学のすべてを理解できるわけではありません。
偏差値以外のポイントとして、
・授業のカリキュラムは充実しているか
・留学や奨学金などのサポート体制はどうか
・大学の目指す生徒像は自分に当てはまるか
などがあります。
偏差値重視で大学を選ぶと、実は国際系のことを学びたかったのに、入ってみたら予想より学べることが少なく、他の大学の方が授業カリキュラムや留学のサポート体制が充実していた。なんてことも起きてしまうわけです。
企業が求めるのは偏差値の高い人ではなく、「優秀な人」
今までの風潮でいうと、偏差値の高い大学に入る=大企業に入って一生安泰という法則が成り立っていたけれども、今はもうそんな保証は一切なくなっています。
高学歴ニートや高学歴プアという言葉が出てきているのもその理由の一つ。
つまり、たかが偏差値の高い大学を入ったからといって、仕事ができるわけじゃないし、それ以外特に優れているものがなければ、企業が求める人材にはなれません。
企業が求めるのは自分で目標を決め、120%の成果を出すことができる優秀な学生であって、偏差値の高い大学を出ている人ではありません。
偏差値で大学を選ぶと学歴を盲信しすぎているせいで、思ったように就活がうまくいかず高学歴プアになってしまう可能性もあります。
まとめ
まとめとして偏差値重視で大学を選んでしまうと
・入学してから学ぶことを軽視してしまう
・偏差値以外の大学の指標を見逃す
・学歴に盲信する
という弊害が大学入学後に出てきます。
もちろん偏差値以外の項目にも目を通して最終的に偏差値で決めるというのはアリかと思います。
これから大学受験を控える高校生のみなさん、または高校生の子供を持つ親御さん、くれぐれも偏差値だけで大学を選ばないように。もっと広い視野を持って様々な視点から大学を見てみることをおすすめします。
まあこれは就活生にも当てはまることなんですが。