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分かりきった感動をただ“確認する”作業になりつつある現代の旅について

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旅をしていて、綺麗な絶景や世界遺産を見た時、「あれ、こんなもんか。予想以上に感動しないぞ?」って思う時ありませんか?

タイとミャンマーの国境を超えるときに一緒に旅をしたしんごさんとの、ミャンマーのゲストハウスでの、他愛もない会話からふと考えることがあったので、ここに書き記しておきます。インターネットや本やガイドブック、写真は、もしかすると僕達の感動の幅を狭めているのかもしれません。 

しんごさんとの他愛のない会話

話は僕と同じ東回りで、既に世界一周を終えたしんごさんに、

「東回りだとあんまり日本人には会いませんでしたか?」と僕が話を振ったことから始まりました。

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しんごさん「う〜ん、やっぱり西周りの方が多いらしいね〜でも、南米は1,2月は結構いるよ!」
僕「ウユニ塩湖とかすごい人気ですもんね!あ、写真ありますか!?」
しんごさん「あ〜写真ね笑 ウユニ塩湖って今でこそすごい有名で、いくらでもネットできれいな写真があがっているから期待しちゃうけど、あれを期待していくと、あ〜こんなもんかってなっちゃうんだよ笑 だからウユニに行くならあんまり写真とか動画もう見ないようにした方がいいよ。」
僕「確かに。。。笑 ネットで見る写真て異常に綺麗ですもんね。 」
しんごさん「自分もウユニ塩湖を一番期待して旅をしていたんだけどちょっとがっかりしたかな。今の時代ネットはすごい便利だけど、その分事前に見れるからなんだか感動が薄れていく気がする。なんか、自分もそうだけどネットでこれに行こうって決めてあとは実際に行って、確認するっていう感じになっちゃってるよね。笑」

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感動を“確認する”作業は魅力を感じない

この他愛もない会話の中で僕はふと、今の旅の在り方について振り返ってみました。

確かに今の時代、ネットがいたるところで通じるから、世界中のあらゆるものがネットを通して見ることが出来ます。例え、そこにいなくても。絶景とささやかれてネットや本でその絶景を確認して、実際にそこに行く。これも一つの旅の在り方です。見たいものを求めて旅をする。立派の旅の在り方です。

ただ、やはりしんごさんが言うようにこの旅の在り方は正直、感動の振り幅が小さいです。感動が薄くなるのです。僕も同じくアンコールワットを見た時にその“感動の薄さ”を感じてしまいました。僕は観光が好きじゃないのかもしれない。そんなふうに思ってしまいました。

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ただ、今考えてみると、実際はそうではなくて、感動するよ!とネットで言われている世界遺産や景色を事前に見て、いわゆる感動を”確認する”作業に魅力を感じることが出来なかったのだと思います。

”確認する”ということは既に見たり知ったりしているということ。僕が頭に描いていた、未知なるものを求めて我が道を行くカッコイイバックパッカーの姿に、どうしてもそれは合致しませんでした。

台湾で偶然訪れた高美湿地の絶景

こんなこと考えていたら、ふと、今年の3月にヒッチハイクで回った台湾の旅のことを思い出しました。10001538 491875407607518 4822626922468851693 n

台北から乗せてくださった方が台中の駅で降ろしてくれたので、ホテルを探すために、駅に併設されている観光案内所を訪れてみました。なんとなく雑誌をめくっていると、高美湿地という、ウユニ塩湖と同じ鏡張りの景色が見れるスポットが紹介されており(雑誌は中国語で案内されていました)、次の日に早速行ってみました。

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雑誌には写真が1枚しか載っていなかったため、どんな景色が想像することも難しかったのですが、実際に行ってみたら本当に綺麗な鏡張りで、アンコールワットにはない感動を覚えました。これが、いわゆる“確認する”作業ではない僕が求めていた旅なんだな、と感じました。

 

その時は、観光客は中国人が殆どで日本人が一人もいなかったのですが、今ではその高美湿地はツアーを組まれるなど、日本人も多くなっているといいます。今ではあまりレア感がないですね。笑

ボリビアに行ったってウユニ塩湖に行く必要はない

以上、とやかく言いましたが、とにかく人それぞれ自分の好きなように旅をすればいいと思います。

自分の好きなようにっていうのは、「周りに流されずに」と解釈してほしいです。周りに流されて、影響されて旅をしていたら自分の旅が出来なくなります。もう、ネットや本に出回っている余計な情報に振り回されるのはやめましょう。

ペルー ボリビア pdf 24 458ページ

バックパッカーのような一人旅がいいのは、自分の思い通りに旅を設計できることだと思います。周りがここに行ったって流される必要はないのです。自分が行きたいところに行けばいい。自分がしたいことをする。

極端な話、シェムリアップに行ったってアンコールワットに行く必要はないし、ペルーに行ったってマチュピチュに行く必要はないし、ボリビアに行ったってウユニ塩湖に行く必要はないのです。あそこに行ったから、これに行かなきゃ、ここにも行かなきゃ。

ネットの進化はそれ自体は悪いことではありません。気をつけなければいけないのは、いつだって利用する側です。僕ら旅人がこの状況を、どう受け止め行動していくか。

ミャンマーのゲストハウスでの旅行者ノート

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ミャンマーのゲストハウスで1冊の旅行者ノートを見つけました。

昔は情報を調べることが簡単にできなかったから、どこに何があるのかも、その遺産や風景がどんなものなのかも、行ってみないとわからなかったと言います。旅人は旅行者ノートにある誰が書いたかもわからない情報に想像をふくらませたんだと思います。

ウユニ塩湖だってきっと昔はそうだったんでしょう。写真がないからどれだけ綺麗かわからない。けど、何かあるかもしれないという思いで行ってみたら、度肝を抜かれるような絶景が待っていた。

例えネットがいかに進化しても、僕はそんな風に出逢ったことのない新しい発見を常に大事にして、旅をしていきたいものです。そんな風に考えたミャンマーの夜でした。

最後に、僕もこれから旅をしていく上で、世界遺産や絶景の写真に無駄に振り回されないようにします。